2022年度 記念文集

高 馨羚

高 馨羚 コウ ケイレイ

二度と映らないこの景色

この十ヶ月の時間は瞬く間に過ぎ去り、とうとうお別れの時間にやってきてしまいました。本当に短い間でしたが大変お世話になりました。思い返せば、色々な選択を迫られてきて、感慨深いものです。行き詰まったり、案外うまくいったりこともあります。結局どっちに転ぼうか、一度も自分の出した決断に後悔したことはありません。 理由は単純そのものです。ほんの少し後悔の念を感じた瞬間、今まで努力してきた自分を丸ごと否定してしまう感覚に陥るからです。そして日本留学を決意した自分を褒め称えたいほど楽しくやらせていただきました。

日本に来る前、不安などの気持ちはそこまでなかったです。きっとそれは期待という名の感情が勝ったからでしょう。「ずっと日本に留学したかった」「日本留学は夢だった」、もはや耳に胼胝ができるほど口うるさく、家族や友達に言い聞かせていたと思います。そして、それがようやく「夢」ではなくなり、現実となったのです。 日本にきてから早速、優しい先生の方々に出会い、自分のチューターさんとの仲も深められ、バイト先の先輩方にも可愛がられ、色々な人たちに助けられ、自分は本当に恵まれているんだなと改めて思いました。

それともう一つの留学目的は「オタ活」です。好きな女性アイドルグループ(櫻坂46)のライブや様々なイベントに足を運び、その界隈の絵師の方々にも出会い、お話させていただく機会がたくさんありました。中にも心優しいBuddiesと(櫻坂46のファンの通称)友達できて嬉しかったです。学業を疎かにしないよう、バイトをしながらのオタ活は最高でした。 すごく充実した日々も送られ、推しメンである藤吉夏鈴さんにもいっぱいお話できて幸せです。数え切れないほどのことに追われ、ギリギリまでこなせるのが日常茶飯事のようです。初めて「あ、自分はちゃんと呼吸もしていて、生きているんだ」と実感しました。本当に初めての感覚で不思議でならない、日本留学ならではの体験でしょう。

最後、この留学体験を通じて学んだことは、自分にもっと自信を持ち、困った時はちゃんと周りに助けを求めることです。昔と比べてだいぶよくなりましたが、 まだ改善の余地があるなと自分を客観視して得た結論です。先がまだ長そうですが、自分らしく頑張ってみようと思いました。いつかは「自分に正直に生きたい」という気持ちもあります。 こんな素敵な景色を見さしていただき本当にありがとうございました。とても代えがたい宝物のような思い出になりました。




在這次留學體驗在很多方面都很滿足。首先無論是在知識上還是在娛樂上,又或者是自我增值上,得到的東西都是數不勝數的。第一次有老師會這麼明確地認同我的努力,即便有時候自己想放飛自我逃避現實,但老師們從來都沒有放棄過我。這一點真的十分感激,是我人生中遇過最溫柔的老師們了。 這麼美好留學經驗我相信也不會再有,如果有,看到景色肯定大有不同,所有我會好好的把這段美好的回憶收在心裏。

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