2017年度 記念文集

徐宛伶

徐宛伶 HSU, WAN-LIN

 日本に来てから、もうすぐ一年が経ちます。今思い返してみれば、日本に来たばかりの頃は、毎日が不安で、どこか落ち着かなくて、そんな日々を送ってきました。そして、2ヶ月が経ってからやっと今の生活に慣れ始めて、自分のいる場所を落ち着いて見渡ることができました。1月に雪に覆われた街の景色が実に美しかったことは今にも忘れられないです。四月に寮の周辺に満開の桜がまるで映画のワンシーンのように舞い上がった瞬間に看取られたこともきっと忘れられないです。私はこんなに美しい自然の中に生活していたなぁと思うと、心が熱くなりました。登校中に周りの景色を見て、心が癒されつつも、日本に来ないときっとこんな体験はできないだろうと思いました。留学のことに散々迷っていたが、今は初めて堂々と自分の選択は間違っていなかったと思えるのはまさにこの美しい街景色でした。

 初めて日本の授業を受けた時、目新しいことばかりで、鼓動が高まってワクワクする気持ちが止まらなかったです。面白い先生方もいれば、すごく固い先生方もいました。その両方の差もまた面白くて、毎回の授業に新たな知識を得ることができるのはもちろん、何より各国から来た同じ留学生の人たちとの交流は一番の楽しみでした。自分はまるで小さな箱からと抜け出したように、交流の中に自分の視野はどんどん広げられて、今まで知らなかったことが知ることになり、自分達の人生体験を分かち合うことがまた楽しくてしょうがなかったです。そして、日々の重ねが皆の仲をさらに深めました。予想外に外国の人たちと友達になっていて、日本人の友達もできて、互いの好きなことを話し合うのがすごく楽しかったです。自分の留学生活がこの様々の出会いのおかげでバラ色になり、過去の暗くて、自信のない自分にバイバイすることができました。

 横浜国立大学に来たこの1年間、短かったようですが、得たものが一生の宝物になりました。台湾にいた頃とはまた異なった景色が見られて、色んな体験もできて、忘れられなくて、大切な思い出を手に入れました。私が充実な1年間を過ごせるのはこの学校の先生方と今まで出会った人たちのおかげです。全ての出会いに感謝感激です。この留学生活を通じて、私は勇気を持って一歩踏み出す大切さを知りました。

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