2017年度 記念文集
許 淳真
許 淳真 SHEU, CHUN-CHEN
日本に居られる時間はもう一ヶ月にも満たないと気づいたら、当たり前だけどすごく寂しくなってしまった。
日本も日本語を勉強することも好きだが、最初は特に横国に来たい訳ではなかった。ただ、同じく関東なら東京に行くときは便利かなと。なのにここに来てみたら、台湾を離れるのが怖くて逃げ出したいとさえ思った去年10月の自分が想像できないくらいここの生活は楽しかった。
授業で日本語を喋ることに最初は不安も感じたが、やはり頻繁の使用につれて日本語もだんだんうまくなってきた気がした。春学期で他の学生と議論しなくてはならない授業をたくさん取って、毎回の宿題や予習などが辛くて嫌だとも思うけど、その度自分の日本語も思考も磨かれていったのだ。
もちろん、留学しに来たことには勉強だけではない。同じ大学の友達と一緒に遊んだり旅行に行ったりして、本当は人見知りで臆病な自分も変わってきた。台湾ではきっと入らない店に入ったり、欲しいグッズの情報が入ったらすぐ一人で出掛けたりなどして、散々満喫していた。
ここで得た経験を宝物にし、台湾に戻っても立ち止まらず前へ進むことと、いつかまた日本に来ることを、今はただそう願っている。
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