【ご報告】第14回YNU日本語スピーチ大会

• 第14回YNU日本語スピーチ大会

スピーチ大会の発表資料・動画はこちらでご覧いただけます。

2024年12月10日(火)に第14回YNU日本語スピーチ大会が教育文化ホール大集会室にて開催されました。 今年度のテーマは「ここが〇〇だよ!日本」で、各国からの留学生がそれぞれの思いを日本語で表現しました。
当日は、留学生を含む本学の学生、本学教職員のほか、日ごろ留学生支援に携わるボランティアの方々にもご来場いただき、総勢130名以上の方々にお越しいただきました。 また、5年ぶりに懇親会も開催され、50名以上の方々にご参加いただきました。
スピーチ大会には今年度もたくさんの応募があり、留学生10名が出場しました。 出場者は、学部生、大学院生、短期留学国際プログラム(JOY)生、世宗大学校日本交流プログラム生、 横浜国立大学日本語・日本文化プログラム生、日本語・日本文化研修プログラム生の留学生で、出身は、韓国、中国、ロシア、台湾、ドイツでした。

初中級の部の出場者は持ち時間3分、中上級の部の出場者は持ち時間4分間で、日本人の慣習や日本での暮らしにおける気づきや感動について、 気持ちを込めて聴衆に語りかけました。出場者たちの笑いあり、感動あり、学びのあるスピーチに会場からも盛大な拍手が送られました。 初中級の部の審査時間の間には、世宗大学校日本交流プログラム生と横浜国立大学日本語・日本文化プログラム生の代表学生が、 自身の体験を踏まえてプログラムを紹介してくれました。 また、審査員が審議している間には出場者と観客のみなさまが交流する時間が設けられ、出場者はリラックスした様子で質問に答えていました。

スピーチの審査は内容、表現力、日本語力の三点について行われ、その合計点をもとに各賞が選ばれました。 表彰式では、最優秀賞受賞者には賞状とトロフィーと賞金が、優秀賞受賞者には賞状と賞金が贈られました。 また、読売新聞東京本社横浜支局長の中川誠様より、読売新聞社賞の賞状と楯の贈呈が行われました。 その他にも「国際理解:国際交流における日本語の役割」クラスの受講生が選ぶ学生審査員特別賞が選出され、賞状の授与が行われました。 さらに、奨励賞としてギフトカードの贈呈が行われ、参加賞として出場者全員にYNUグッズの贈呈が行われました。 なお、賞金、奨励賞および参加賞については、横浜国立大学校友会様のご後援を頂きました。 この場を借りて読売新聞東京本社横浜支局様と横浜国立大学校友会様にお礼を申し上げます。

審査員から受賞者一人ひとりに講評や励ましのメッセージが贈られ、心温まる表彰式となりました。 また、当日の様子は読売新聞にて(2024年12月11日付)紹介されました。



・「国際理解:国際交流における日本語の役割」クラスとの連携

YNU日本語スピーチ大会は、2014年度から全学教育科目である「国際理解:国際交流における日本語の役割」と連携して実施されています。 この試みは、日本語スピーチ大会開催に向け、日本人学生と留学生が協力しあうことで国際交流の機会を促進するという目的で進められています。

2024年度秋学期の「国際理解:国際交流における日本語の役割」の受講生には、留学生との交流に意欲的な学生26名が集まり、 どのように留学生をサポートできるか、毎回の授業で話し合いながらスピーチ大会の準備を進めました。 実際の支援活動は、受講生と出場者がグループとなり、出場者のスピーチ原稿のチェックをしたり、発表の練習の手伝いをするというものでした。 スピーチ大会当日は、サポートした出場者の応援に加え、出場者の紹介も担当してもらいました。 2ヶ月弱という短い期間でしたが、受講生と出場者である留学生が、自分たちに合った方法を模索しながら活動を進め、交流を深めていったようです。 支援活動を通して、初めて留学生の日本語や留学生の生活・悩み等を知ることとなった学生も多く、 ふりかえり活動やレポートから数多くの発見や驚きがあったことが伺えました。

第14回YNU日本語スピーチ大会は、日本で生活する留学生たちがどのようなことに感動し、日本社会をどのように理解しているのかを知る貴重な機会となりました。 また、留学生の視点を通じて、多くのことを改めて考えさせられるいい機会だったのではないかと思います。 各方面からのサポートをいただき、無事開催できたことを大変喜ばしく思っております。 関係者のみなさまありがとうございました。日本語スピーチ大会が本学留学生の活動の活性化につながるよう、今後もYNU日本語スピーチ大会を企画運営したいと思います。


文責 范一楠
(国際戦略推進機構 基盤教育部門 日本語教育部)

・出場者(敬称略)

出場者の発表資料はこちらからご覧いただけます。

【登壇留学生】(当日スピーチ順)

1.イ・ソヨン 「ここがハーモニーだよ!日本 -アナログとデジタルの共存-」
世宗プログラム/韓国

2.ハメケ・ヘンリ 「ここが魅力だよ!日本 -言語の勉強はおもしろい-」
JOYプログラム/ドイツ

3.イ・シヨン 「ここがありがたいよ!日本 -日本人の親切-」
JOYプログラム/韓国

4.ニン・シカク 「ここが快適だよ!日本 -日本のソロ活-」
JOYプログラム/中国

5.ユ・ジョンホ 「ここが冷たいんだよ!日本 -沢庵の情-」
世宗プログラム/韓国

6.ギ・ワンリン 「ここが心地よいよ!日本 -日本の礼儀文化-」
横浜国立大学日本語・日本文化プログラム/台湾

7.ゴ・カミン 「ここが曖昧だよ!日本 -日本語の不思議な表現-」
国際社会科学府/中国

8.シュマコーティナ・ゾーヤ 「ここが美しいよ!日本 -京都の茶屋から学んだ「今」の大切さ-」
 日本語・日本文化研修プログラム/ロシア

9.キム・ソンミン 「ここが珍しいよ!日本 -日本の神道-」
世宗プログラム/韓国

10.シェン・シャンニン 「ここが温かいよ!日本 -日本の現金文化-」
経営学部/中国

審査員(敬称略)

【学外】
中川誠  読売新聞社東京本社 横浜支局長 
大野裕枝 独立行政法人国際協力機構 横浜センター所長
加藤友義 神奈川善意通訳者の会 会長

【学内】
高芝麻子 国際教育センター長
田巻浩之 学務・国際戦略部 グローバル推進課長
タキナナ・アヌアンタエカ 国際戦略推進機構 助教
江渕量子 国際理解科目 受講生代表

受賞者(敬称略)

【最優秀賞】
 シェン・シャンニン 「ここが温かいよ!日本 -日本の現金文化-」
      経営学部/中国

【読売新聞社賞】
 ユ・ジョンホ 「ここが冷たいんだよ!日本 -沢庵の情-」
      世宗プログラム/韓国

【初中級の部優秀賞】
 イ・ソヨン 「ここがハーモニーだよ!日本 -アナログとデジタルの共存-」
      世宗プログラム/韓国

【中上級の部優秀賞】
 シュマコーティナ・ゾーヤ 「ここが美しいよ!日本 -京都の茶屋から学んだ「今」の大切さ-」
      日本語・日本文化研修プログラム/ロシア

【学生審査員特別賞】
 ハメケ・ヘンリ 「ここが魅力だよ!日本 -言語の勉強はおもしろい-」
      JOYプログラム/ドイツ

受賞者の声

ユ・ジョンホ(読売新聞社賞 世宗プログラム/韓国)

こういう大会自体、出るのは初めてでした。発表を始めたとたん手がとても震えました。(笑) 私だけ何かユーモラスで、日本に対する不満を話したようですが、私の話を愉快に受け入れてくれた皆さんに感謝します。 それに読売新聞社賞までいただいて本当に光栄です。手伝ってくれた皆さんに感謝しています。 これからも熱心に日本語を勉強します!ありがとうございました!

イ・ソヨン(初中級の部優秀賞 世宗プログラム/韓国)

日本語でたくさんの方々の前でスピーチをするのが初めてなので準備しながら悩みも多かったですが、 サポーターの方々の助けでこんなに良い結果を出すことができました。 今度のスピーチ大会の経験を土台にこれからも様々なことに挑戦して発展する人になるように頑張ります。 ありがとうございます!

シュマコーティナ・ゾーヤ(中上級の部優秀賞 日本語・日本文化研修プログラム/ロシア)

最初にこのスピーチコンテストを開催してくれていた先生に感謝を申し上げたいです。 このような場面は日本語を上達するには何よりも素晴らしい機会だけでなく、自分は込めている気持ちと思想を表すために完璧な舞台だと思います。 私の言葉は聞き手の心に響くかずっと気になって、結局伝えたかった感性と考えは感動させて、 そんなに高く評価していただいたことが分かるのはありがたいです」。

ハメケ・ヘンリ(学生審査員特別賞 JOYプログラム/ドイツ)

自分自身に挑戦するためにスピーチコンテストに参加した。 失うものは何もなかったし、最終的には日本語が上達し、話すことに自信が持てるようになりました。 この機会にとても感謝しています。



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