【ご報告】第13回YNU日本語スピーチ大会

• 第13回YNU日本語スピーチ大会

スピーチ大会の発表資料・動画はこちらでご覧いただけます。

2023年12月12日(火)に第13回YNU日本語スピーチ大会が教育文化ホール大集会室にて開催されました。 今年度のテーマは「私を変えた〇〇」で、各国からの留学生がそれぞれの思いを日本語で表現しました。

今回は、4年ぶりに制限のない対面形式によるスピーチが行われ、観客のみなさまにも会場でスピーチを聴いていただくことができました。 留学生を含む本学の学生、本学教職員のほか、日ごろ留学生支援に携わるボランティアの方々にもご来場いただき、総勢100名以上の方にお越しいただきました。

スピーチ大会には今年度もたくさんの応募があり、留学生10名の出場が決定しました。 出場者は、学部生、短期留学国際プログラム(JOY)生、世宗大学校日本交流プログラム生、横浜国立大学日本語・日本文化プログラム生、 研究生などさまざまな身分の留学生で、出身は、マレーシア、エジプト、オーストラリア、中国、ポーランド、韓国、台湾でした。

中上級レベルの出場者は持ち時間4分、初中級レベルの出場者は持ち時間3分間で、映画、歌、本、言葉、人物、経験など、 自分の人生や価値観に影響を与えた物事に感謝の気持ちを込めて、聴衆に語りかけました。出場者たちの笑いあり、感動あり、 学びのあるスピーチに会場からも盛大な拍手が送られました。また、審査の間には出場者と観客のみなさまが交流する時間が設けられ、 出場者はリラックスした様子で質問に答えていました。

スピーチの審査は内容、表現力、日本語力の三点について行われ、その合計点をもとに各賞が選ばれました。 表彰式では、最優秀賞受賞者には賞状とトロフィーと賞金が、優秀賞受賞者には賞状と賞金が贈られました。 また、読売新聞東京本社横浜支局長の中川誠様より、読売新聞社賞の賞状と楯の贈呈が行われました。 その他にも「国際理解:国際交流における日本語の役割」クラスの受講生が選ぶ学生審査員特別賞が選出され、賞状の授与が行われました。 さらに、奨励賞としてギフトカードの贈呈が行われ、参加賞として出場者全員にYNUグッズの贈呈が行われました。 なお、賞金、奨励賞および参加賞については、横浜国立大学校友会様のご後援を頂きました。 この場を借りて読売新聞東京本社横浜支局様と横浜国立大学校友会様にお礼を申し上げます。

審査員から受賞者一人一人への講評や励ましのメッセージをいただくなど、心温まる表彰式となりました。
また、当日の様子は読売新聞にて(2023年12月14日付)紹介されました。



・「国際理解:国際交流における日本語の役割」クラスとの連携

YNU日本語スピーチ大会は、2014年度から全学教育科目である「国際理解:国際交流における日本語の役割」と連携して実施されています。 この試みは、日本語スピーチ大会開催に向け、日本人学生と留学生が協力しあうことで国際交流の機会を促進するという目的で進められています。

2023年度秋学期の「国際理解:国際交流における日本語の役割」の受講生には、留学生との交流に意欲的な学生23名が集まり、どのように留学生をサポートできるか、 毎回の授業で話し合いながらスピーチ大会の準備を進めました。実際の支援活動は、受講生と出場者がグループとなり、出場者のスピーチ原稿のチェックをしたり、 発表の練習の手伝いをするというものでした。スピーチ大会当日は、サポートした出場者の応援だけではなく、出場者の紹介も担当してもらいました。 2ヶ月弱という短い期間でしたが、受講生と出場者である留学生が、自分たちに合った方法を模索しながら活動を進め、交流を深めていったようです。 支援活動を通して、初めて留学生の日本語や留学生の生活・悩み等を知ることとなった学生も多く、 数多くの発見や驚きがあったのがふりかえり活動やレポートからわかりました。

第13回YNU日本語スピーチ大会は、国や文化背景が異なる留学生たちがどのようなものに心を動かし、今の彼らに至っているかを理解するいい機会となりました。留学生からたくさんのことを学び、考えさせられるいい機会だったのではないかと思います。各方面からのサポートをいただき、制限のない対面形式で無事開催できたことを大変喜ばしく思っております。 関係者のみなさまありがとうございました。日本語スピーチ大会が本学留学生の活動の活性化につながるよう、今後もYNU日本語スピーチ大会を企画運営したいと思います。


文責 范一楠
(国際戦略推進機構 基盤教育部門 日本語教育部)

・出場者(敬称略)

出場者の発表資料はこちらからご覧いただけます。

【登壇留学生】(当日スピーチ順)

1.チュウ・シャング・ルン 「私を変えた、日記の魔法」
JOYプログラム/マレーシア

2.ユ・ヘビン 「私を変えた主人公」
世宗プログラム/韓国

3.チャン・イー・タン 「私を変えた本」
経営学部/マレーシア

4.ヴァヴジェシュキェヴィチ・クラウディア 「私を変えた失敗」
国際教育センター予備教育生/ポーランド

5.ヘイズ・ブライス 「私を変えた友人たち」
JOYプログラム/オーストラリア

6.ムン・イェウォン 「私を変えた日本語」
JOYプログラム/韓国

7.リョウ・ジョウホウ 「私を変えた歌」
横浜国立大学日本語日本文化プログラム/台湾

8.キム・テヨン 「私を変えたボランティア」
 世宗プログラム/韓国

9.ムハンマド・エルハム 「私を変えた友達の言葉」
教育学研究科研究生/エジプト

10.ブ・シギョウ 「私を変えた映画」
 経営学部/中国

審査員(敬称略)

【学外】
中川誠  読売新聞社東京本社 横浜支局長 
大野裕枝 独立行政法人国際協力機構 横浜センター所長
坂本健  三井ボランティアネットワーク事業団・本学卒業生

【学内】
梅原出  横浜国立大学 学長
小谷英司 グローバル推進課 副課長
ソジウン 工学研究院 助教
柿崎悠 国際理解科目 受講生代表

受賞者(敬称略)

【最優秀賞】
 ヘイズ・ブライス 「私を変えた友人たち」
      JOYプログラム/オーストラリア

【読売新聞社賞】
 チュウ・シャング・ルン 「私を変えた、日記の魔法」
      JOYプログラム/マレーシア

【優秀賞】
 ヴァヴジェシュキェヴィチ・クラウディア 「私を変えた失敗」
      国際教育センター予備教育生/ポーランド

 ムン・イェウォン 「私を変えた日本語」
     JOYプログラム/韓国

【学生審査員特別賞】
 ムハンマド・エルハム 「私を変えた友達の言葉」
      教育学研究科研究生/エジプト

受賞者の声

ヘイズ・ブライス(最優秀賞/JOYプログラム・オーストラリア)

最初は、このスピーチ大会に参加するかどうか迷いましたが、参加して本当によかったと思っています。 交換留学中のまたとない機会でしたし、スピーチを通して自分が強く感じていることを多くの人に伝えることができました。 その上、日本語を上達させることもでき、スピーチの準備を手伝ってくれた方々と交流する機会もありました。 これからもこのような体験に挑戦したいと思っています。このような機会をいただき、とても感謝しています。ありがとうございました。

チュウ・シャング・ルン(読売新聞社賞/JOYプログラム・マレーシア)

スピーチ大会に参加するのは初めてです。最初は、緊張と不安でいっぱいでした。 しかし、この経験を通じて、自分の気持ちを表現する楽しさと新しい挑戦に対する勇気を得ることができました。 スピーチを通して、日本語のスキルだけでなく、自分の考えを伝える力も上がった気がします。 最後に、私のスピーチを応援してくださった皆さん、特に私の日本語の先生とサポーターの皆様に心から感謝しています。どうもありがとうございました。

ヴァヴジェシュキェヴィチ・クラウディア(優秀賞/国際教育センター予備教育生・ポーランド)

スピーチ大会に参加させて頂き、嬉しかったです。私の横浜国立大学での留学期間の目標は日本語能力を上達することです。 そのために、頑張ってスピーチ大会に参加しようとしました。大変緊張していたのに、スピーチ原稿の修正と発音練習にサポーターさんたちが手伝ってくれたお陰で、 結局スピーチが上手く出来ました。それに、サポーターさんたちと出会いと共に、私たちは仲良くなったので、スピーチ大会だけでなく、 その準備時間もいい思い出になりました。優秀賞を獲得し、自分の日本語能力にもう少し自信を持つようになりました。 スピーチ大会の機会で習ったことをまた活用するために頑張ります!

ムン・イェウォン(優秀賞/JOYプログラム・韓国)

このようなスピーチ大会に参加したのは今回が初めてでしたが、良い結果を残すことができ、とても嬉しいです。 原稿や発表の練習も、サポーターの方々のおかげで楽しく頑張ることができました。ありがとうございます。 最初は人の前で話すことがあまり得意ではなく、参加することを少し迷いましたが、結果的には挑戦してみて良かったと思います。 「一度しかない人生、全部挑戦してみよう」という言葉を再び実感し、素敵な思い出を作ることができました。 これからもいろんなことにチャレンジしながら頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

ムハンマド・エルハム(学生審査員特別賞/教育学研究科研究生・エジプト)

名前が呼ばれると思っていませんでした。全員日本語が上手で、スピーチも面白かったため、名前が呼ばれて、とても嬉しかったです。



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