YNU日本語スピーチ大会2013テーマ「私を変えた◯◯」
報告
留学生センター主催「YNUスピーチ大会2013」は2013年10月26日(土)のホームカミングデーの一環として開催されました。一時台風の接近により開催が危ぶまれましたが、何とか無事実施することができました。9名の留学生がスピーチを披露し、本学の教職員、日本人学生以外にも、本学OB、市民ボランティア、出場者の友人達等、約60名が留学生のスピーチに耳を傾けました。
今年度のテーマは「私を変えた○○」でした。6月に学内での募集、書類選考を経て、合計9名(女性2名、男性7名)が檀上で発表しました。出場留学生は、学部生、大学院生、研究生、交換留学生、世宗プログラム生と身分もさまざまで出身国も5か国にのぼりました。この日彼らは、母国で、または本学で学んだ日本語を使い、それぞれの思いを込めたメッセージを語ってくれました。
スピーチ大会は、持ち時間3分、パワーポイント4枚までというルールで行われました。参加者はパワーポイントを効果的に用いて、スピーチを盛り上げていました。発表後に教員からの質問がありましたが、皆堂々と答えました。質問は日本語教育部門の四方田教授、小川教授、中川准教授の3名が担当しました。
今年度のテーマは「私を変えた○○」でしたが、発表者は、これまでの人生を振り返って、自分の人生の契機となったできごと、人物、本等について熱く語りました。スピーチをお聞きになった方々はそれぞれの留学生の人生の一コマを垣間見たのではないでしょうか。
また審査の間には、特別プログラムとして、本学の留学経験者によるスピーチ、及び本学における国際交流活動の紹介がありました。教育人間科学部3年生の望月大輝さんは、「私を変えた台湾留学」というテーマで、自分を大きく変えた経験となった台湾留学についてユーモアを交えて話してくれました。また、深田篤さん(留学生センター105)、青栁和香子さん(日本語サポーターバンク)、佐々木隆雄さん(国大ボランティア・三井V-NET)の3名は、現在本学で行われている国際交流活動について紹介してくれました。みなとても楽しそうに自身の国際交流の経験について話していたのが、印象的でした。
次にコンテスト参加者も檀上にあがり、全員に対する質問がなされました。「好きな言葉は?」という質問に対して、皆ユーモアに溢れた答えを返し、会場は笑いに包まれました。
審査結果
どのスピーチも非常に熱のこもったものであり、入賞者を決めるのは簡単ではありませんでしたが、4つの項目(内容、スピーチとしてのまとまり、日本語、質疑応答)の評価に基づいた審査の結果、最優秀賞、表現賞、視点賞、読売新聞社賞の4つの賞が選ばれました。尚、全員に奨励賞・参加賞が贈られました。
受賞者
受賞者は以下の通りです。
最優秀賞 ジョン・ハンビョル 経営学部・JOY・韓国 「私を変えた人々」
読売新聞社賞 マイ・ホン・ミン 理工学部・学部生・・ベトナム 「私を変えた本」
表現賞 ガク・ゼハン 経済学部・学部生・韓国 「私を変えた失敗」
視点賞 ヌルハニファ 環境情報学府・大学院生・インドネシア 「私を変えた日本人との交流」
奨励賞 全員
参加賞 全員
審査員
【学外】
塚田 牧男 (読売新聞東京本社横浜支局長)
北中真人 (独立行政法人国際協力機構横浜国際センター所長)
坂本 健 (三井ボランテイアーネットワーク)
【学内】
小林 正佳 留学生センター長
山田 均 理事(国際・評価担当)・副学長、国際戦略推進機構長
土屋 弘 学務・国際部長
(敬称略)
授賞式では、審査員から受賞理由が述べられ、賞品が渡されました。賞品は大理石やクリスタルのYNUモニュメントのミニチュア、読売新聞社の盾など豪華なものでした。また三井ボランテイアーネットワーク 坂本 健様から全員に奨励賞が送られました。最優秀賞に選ばれたジョン・ハンビョルさんには、大きなトロフィーが授与されました。 現在の日本を取り巻く国際情勢は決して好ましいものではないかもしれませんが、こんなときだからこそ、異なる考え方や見方に耳を傾ける必要があるのではないでしょうか。今回の特別プログラムで発表があったように、本学における国際交流も少しずつその実を結びはじめているように思います。このスピーチ大会が、国際交流を促進する一助になることを願っています。
横浜国立大学留学生センター 文責 中川 健司
[スピーチ大会実行委員]
中川 健司 (留学生センター准教授)
四方田千恵 (留学生センター教授)
小川誉子美 (留学生センター教授)
栗原 淳 (基盤教育係)
宮島 由紀 (基盤教育係)
吉田 恵理子 (基盤教育係)