2017年度 記念文集
王翊蘋
ずっとここにいたい
王翊蘋 おう よくひん
横浜に来てから何か月の月日が過ぎ、もうすぐ帰らなければならないときが来た。本当に短いようで長く、長いようで短い一年だった。初めて家族と離れて一人暮らしするから、正直に言うと最初ここに来たときはドキドキしながら不安な気持ちもいっぱいだった。しかし、友達が一緒にいてくれたお陰で、怖くても大丈夫だった。また、先生方と吉田さんたちのサポートがあったからこそ、安心してここにいられた。こころから感謝する。
振り返ってみると、この一年間は本当にあっという間だった。それでも、友達といろいろなことができた。勉強はもちろん、思い出もいっぱい作った。秋の花見、クリスマスのイルミネーション、年末のコミッケ、新年の初詣、春休みの関西旅行など、数え切れないほど、私は日本にいた思い出を心の中に残した。何度も行っていたはずの横浜駅と桜木町へ、また何度でも行きたいと思うようになった。もう離れなければならないこの時だからこそ、ここで出会った全ての人と物事は恋しいと思った。
留学しに来て本当によかった。夢が叶えてよかった。帰国したらまたいつか、この思い出の地に帰りたい。いまはもう少しの間、最後までここにいたい。